このページに書かれていること
「投資家の名言から学ぶ」シリーズでは、トレードのヒントになるような名言を紹介しています。
今回は「優位性を意識する」をテーマにした言葉を紹介します。
名言集
「自分にエッジがあると確信できるのは、それを論理的かつ明確に説明し、それを自ら批判しようとしても崩せない場合のみだ。エッジに自信がなければ、ギャンブルをしてはならない。バフェットが言うように、『確実な球だけを打て』。」— エド・ソープ
「ビル・ミラーは、投資における競争優位性には3つの種類があると述べている。1つ目は『情報の優位性』(他の誰も知らない重要な情報を持っている)、2つ目は『分析の優位性』(公開されている情報を分析し、より優れた結論を導き出す)、3つ目は『心理的優位性』(すなわち行動特性)。持続可能な競争優位性は、通常、分析力や心理的要素から生まれる。」— ニック・スリープ
「自分の適性がどこにあるのかを見極める必要がある。他の人々が適性を持っているゲームで戦っても、勝ち目はない。それは、確実に予測できる未来の一つだ。自分のエッジがどこにあるのかを把握し、その『能力の輪』の範囲内でプレイすることが重要だ。」— チャーリー・マンガー
「私たちの株式投資の焦点は、明確なエッジを持てる状況に置かれ続けることだ。そのエッジは、深いリサーチから生まれる卓越した洞察であることもあれば、市場の混乱を活用する能力によるものかもしれない。」— ジム・ムーニー
「時間をかけて市場を上回る成績を収めるには、超過リターンを生み出すエッジを見つけなければならない。我々は、長期的視点や柔軟な投資方針(多額の現金を保有する能力など)といった、実際のエッジを持っていると信じている。」— セス・クラーマン
「私は軍隊や若手弁護士時代にポーカーをプレイしたことで、ビジネススキルを磨くことができた。学ぶべきことは、勝ち目がないと判断したら早めに降りること、そして大きなエッジがあるときは大胆に賭けることだ。なぜなら、大きなエッジを得られる機会はそう多くはないからだ。」— チャーリー・マンガー
「自問せよ:私はこの企業を分析できるのか? たとえば、マクドナルドが何をしているのかは誰でも大まかに分かる。しかし、バイオテクノロジー企業やソフトウェア企業を分析するのは難しい。だから、自分はその企業について何を知っているのか、数学的な分析に何を付加できるのかを考えるべきだ。自分にはエッジがあるのか?」— ピーター・リンチ
「投資業界の競争の激しさを考えると、すべての投資においてエッジを持つことが重要だ。エッジは、短期志向の市場において長期視点を持つこと、他者が単純さを求める中で複雑さを受け入れること、あるいは他者の行動を制約する要因に囚われないことなど、多様な形で存在する。」— セス・クラーマン
コメント
投資行動は
・何を売買するか
・どこでエントリーするか
・どこで決済するか
に分解できますが、どこかの段階にエッジ(=優位性)が含まれていなければ手数料分だけ損していきます。
今自分がどんな優位性を利用して儲けようとしているのかをできる限り言語化するべきです。
例えば
・このタイミングで入れば統計的にエントリー方向に進む
・この条件に当てはまる銘柄は大きく伸びる
・この市場は構造上歪みが出る
などです。
より因果関係が強く、より他人に知られていないほど儲けは大きくなります。