投資家の名言から学ぶ:恐怖に支配されない

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「投資家の名言から学ぶ」シリーズでは、トレードのヒントになるような名言を紹介しています。

今回は「恐怖に支配されない」をテーマにした言葉を紹介します。

名言集

「賢明な投資家とは、現実主義者であり、楽観主義者に売り、悲観主義者から買う者のことだ。」— ベンジャミン・グレアム

「人々はいつも世界の終わりを予言するが、実際に終わるのは人間だけであり、世界は続いていく。」— アーノルド・ヴァン・デン・バーグ

「弱気相場では私はうまくいく。なぜなら、私は楽観的な逆張り投資家だからだ。多くの人々が悲観的になると、私は強気になる。そして、その逆もまた然りだ。」— ロイ・ニューバーガー

「私たちのアドバイスは、『悲観論者を無視せよ』ということだ。人間は本質的に、何が悪くなるかばかりに目を向ける傾向がある。その結果、私たちは往々にして良いことを見逃してしまう。ニュースを見れば、危機的な話題ばかりだ。しかし、20世紀から21世紀にかけて歴史を振り返ると、結局は物事がうまくいっていることがわかる。」— カート・ウィンリッチ

「市場全体が悲観に包まれると、最高の投資案件ですら極端に割り引かれることがある。そのような時こそ、辛抱強い投資家が市場の表面上のイメージと実際の価値を見極め、長期的に大きな利益を得るチャンスとなる。」— フィル・フィッシャー

「最大の悲観が市場を支配する時こそ、最高の買い時であり、最大の楽観が市場を支配する時こそ、最高の売り時である。」— サー・ジョン・テンプルトン

「単純なことに思えるかもしれないが、投資をしている人なら誰でも知っているように、市場のムードは強力であり、深い悲観の中で買うことは決して簡単ではない。なぜなら、友人たちは皆、反対の行動を取っているからだ。また、悲観論は常に説得力のある論理に基づいている。自分に『今が底だ』と言い聞かせても、それを確信することはできない。市場は科学ではなく、因果関係で説明できるものでもない。パニックの真っ只中にいると、市場がこれ以上下がることはないと思いたいが、それが絶対にありえないとは言えない。このわずかな不確実性が、恐怖を生み出し、投資家の行動を麻痺させるのだ。」— レオン・レヴィ

コメント

トレード手法というものは、知る人が多くなるほど有効性が薄れていきます。

しかし中にはみんなに知られているのに大きな優位性を保っている手法があります。

それが「大暴落に買い向かう」という戦略です。

人々がパニックに陥ると相場は異常値をつけます。

大暴落が起こると皆が不安を抱えて買い手不在の状態になり

適正価格を大きく割った価格まで売り込まれますが

本当に価値のある銘柄は市場が冷静になったら投資家に買われて値が戻っていきます。

リバウンドにうまく乗るためにはいくつか条件があります。

1.適正価格を大きく割っていること

2.現物で保有すること

3.価格が戻るまで待てること

これらを満たせれば暴落時の買いは有効な戦略になります。

適正価格の計算方法は色々ありますが「どう考えても安すぎる」と感じたらチャンスの場合が多いです。

価格だけを見て値ごろ感で買ったり、レバレッジをかけると戦略は破綻します。

また逆バージョンとして大暴騰にショートで売り向かうという方法もありますが、

こちらはロングに比べて各段に難易度が高いです。

人々の熱狂はみんなが考えているよりも長く続く場合があり

株式の売りは損失が無限大になる可能性があるからです。

FXでも似たような戦略を取ることはできますが

株式や仮想通貨よりも難易度は高いです。

人々がパニックになっている時にはチャンスがたくさん転がっています。

恐怖に支配されることなく冷静に判断していくことが必要です。