投資家の名言から学ぶ:過去から学ぶ

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「投資家の名言から学ぶ」シリーズでは、トレードのヒントになるような名言を紹介しています。

今回は「過去から学ぶ」をテーマにした言葉を紹介します。

名言集

「歴史から学べることは、結局のところ、人々は歴史から学ばないということだ。金融市場を見れば、それがよくわかる。」— ウォーレン・バフェット

「歴史を学んでいなければ、あらゆることが前例のない出来事のように感じられる。」— ケリー・ヘイズ

「歴史の教訓を理解しないことこそが、投資家を周期的に犠牲者にしてしまう最大の要因である。」— ハワード・マークス

「ウォール街ほど、サンタヤーナの有名な警告が当てはまる場所はない。『過去を忘れた者は、それを繰り返す運命にある』。」— ベンジャミン・グレアム

「2008年の金融危機で大きな損失を出した人々にとって最も重要な教訓の一つは、『時代を超えた普遍的な投資』の視点を持つことだ。それは、遥か昔(例えば1930年代)や遠い国(日本やラテンアメリカ)で何が起こったのかを理解することを意味する。」— レイ・ダリオ

「ウィンザー・ファンドが持っていた重要な優位性の一部は、過去の教訓を忘れず、それが繰り返されることを理解していた点にある。歴史の類似性に囚われすぎてはいけないが、歴史を学ばなければならない。」— ジョン・ネフ

「読書をやめてはいけない。歴史は繰り返さないが、韻を踏むのだ。」— セス・クラーマン

コメント

退場した人を見た時に「あぁ、またこのパターンか」と思う時がよくあります。

本人は運が悪かったとしか思っていませんが、

実は過去に似たような失敗をして同じように消えていった人達がたくさんいるのです。

成功の仕方は無数にありますが、破滅パターンは似たようなものが多いです。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言がありますが、

これはトレードにも当てはまります。

過去に学び大損失を被るケースを事前に知っておけば生存確率が上がります。

私が知っている破滅パターンを3つ紹介します。

破滅パターンその1 過度のレバレッジ

レバレッジをかけるほど大きく儲かる気がしますが、実際は損失も同じように大きくなります。

そして手持ち以上の損失が出てしまうとそこからリカバリーすることができなくなってしまいます。

手法にエッジがあっても資金管理が雑だと簡単に破滅します。

破滅パターンその2 卵を1つの籠に盛る

一発当てて大儲けできるケースももちろんありますが、

守りを疎かにしたために取り返しのつかない損失を抱える場合も多いように感じます。

投資対象を適度に分散することでこのような失敗を防ぐことができます。

破滅パターンその3 リスクの見積もりが甘い

トレード1回1回の失敗は大した問題になりません。

恐いのは「普段は安定して勝てているように見えるが実際はリスクの高い取引」です。

例えば知識なしにプットオプションの裸売りを行うような行為は相場が崩壊した時に人生も崩壊することになります。