お客様からすごい量の牡蠣をいただきました

前回 お客様からキムチをいただいた話
前々回 お客様からなんかすごいお肉をもらいました

前回のキムチから1か月もしないうちにまた電話がかかってきました。
「今な、生牡蠣食べてるねんけどめっちゃ美味いわ~!お前の分も頼んでおいたからな~!」

正直私が食べるといったら食堂の牡蠣フライ定食くらいです、スーパーで買ったこともありません。
なので送られてくるのはこんな感じの詰め合わせかな?くらいに考えていました。


↑こういうの

で、届きました。

写真だと分かりづらいですが、大きさは旅行用スーツケースくらい、重さは余裕で10kg以上みたいな巨大な箱です。
宅配の人から受け取った時あまりに重さに落としそうになりました。

事務所は自宅から約1時間、駅からは徒歩15分くらいの場所にあります。
「ちょっと大きめのリュックで行けば持って帰れるだろう」と甘く考えていたのですが入るはずがありません。
完全に油断していました・・・相手がKさんだということを考えていませんでした。

冷蔵便ですが冷蔵庫には余裕で入らないのですぐに持って帰らないといけません。
少し悩みましたが「こうなったら手で持って帰るしかない!30代とはいえ俺もまだまだ若い!こうなったらいっちょやったるで!」とテンションを上げ事務所を後にします。

10分後、「冬なのに半袖汗だくになりながら泣きそうな顔をして巨大な発砲スチロールケースを運ぶ奇妙なおじさん」がそこにはいました。
あまりに悲痛な顔をしていたのか下校中の小学生や道行く人がジロジロこちらを見てきます。

そんな仕打ちにも耐えなんとか駅までたどり着きました。
自宅までの地獄の10分もこなし早速箱を開封してみます。

なんと殻付きの牡蠣が箱いっぱいに詰め込まれていました。
そりゃ重いはずだわ・・・。

ナイフが付属していたのでネットで開け方を勉強して作業に入ります。

YU5

しかし、いくら頑張っても全然開きません!
ネットだと「上と下の貝の間にナイフを滑り込ませて」みたいな説明をしているのですが、そもそもどこが境目なのかが分かりません。

箱を運んだせいで全身ボロボロだし殻は一向に開かないしでメンタル的にも限界でした。
「はぁ、もうダメだ。俺は一生牡蠣を食べらないんだ」と半ば投げやりな気持ちになってしまいました。

諦めかけたその時、私の脳内で何かが起こりました。今まで見えていなかった貝の境目がなぜか見えてきたのです!
それからは上下の貝がぴったり合わさっているものでも「ここらへんかな?」と当たりを付けてパカパカ開けるようになりました。

スラムダンクの安西先生も「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と言っていましたが、本当にそうですね。
諦めなければ必ず道は開ける、これは神様がそう伝えるために私に与えた試練だったのかもしれません。

季節は冬、もうすぐセンター試験がやってきます。
今もどこかで将来に不安を抱えながら頑張っている学生がいるはずです。
そんな彼らに試練を乗り越えた私から一言伝えたいと思います。「明けない夜はない、開かない牡蠣もない」と。
頑張れ、受験生(なんのこっちゃ)

剥いた後は生のままポン酢をつけて食べたり、炊き込みご飯、牡蠣ラーメン、蒸し牡蠣などにして一通り楽しませてもらいました。
一番美味しかったのはKさんの奥様がいつも作るという「白みそとマヨネーズを混ぜ合わせたソース」でした(美味しすぎて我が家の定番ソースになりました)

それでも量が凄すぎて残りは冷凍しました。


   ↑
これで1/3くらい

妻が寝ている間にこっそり食べては怒られる毎日です。
Kさんありがとうございました!

~ 後日談 ~

毎回送ってくる量が半端ないので妻が「Kさん、もしかしたら夫婦二人だけの家族ってこと知らないんじゃない?気使わせてるんじゃない?」と心配していました。
そのことを伝えると「いや知っとるわ!でもなんか太ってそうなイメージやからな!見たことないから知らんけど!ガハハ!」とのことでした。
そんな理由かいと思いつつ、たくさん送ってくれるのは嬉しいのでその話はスルーしました(いたって普通体型なんですけどね)